流される人生

流されそうになる怪獣嫁

あなたはコタツが好きだろうか。

怪獣嫁はコタツが大好きだ。

コタツでコーヒーを飲みながらお菓子を食べている場面をよく見かける。

そして、コタツに入った怪獣嫁は、なかなか動かない。

先日怪獣嫁はコタツに入り、ドラマを見ていた。
こうなればもうだめだ。
私はキッチンに散乱した鍋やフライパンなどを洗うことにした。
基本的に食器は食器洗い洗浄機に任せているが大物は手洗いなのだ。

怪獣嫁は料理を作って食べるまでは抵抗なくやるのだが
食器洗いとなると後回しにする傾向がある。

しばしば私が食器洗いをすることになる。

私はフライパンなどを洗い終わり、さぁゆっくりしよう。と思ったその時だった。

怪獣嫁が巨大な何かに流されそうになっているではないか。

救出しなければ流されてしまう・・・

救出作戦
怪獣嫁を大きな流れから救い出せ!!

まずは呼びかけだ。
大丈夫ですか。大丈夫ですか。

反応がない・・・

いや、動き出した。
流される方向へ寝返りを打ち始めた。

これはまずい。
流されてしまう。

起きろー、流されるぞー。

怪獣嫁はゆっくり起きてこう言った。
怪獣嫁「なに?」
夫「いや、流されそうになってるよ」
怪獣嫁「大丈夫」
大丈夫だったようだ。

なぜ流されそうになっていたのか。
私は聞いた。

ただただコタツが暑かったらしい。

そして、私は怪獣嫁の生き方に流されて生きているかもしれない。

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